鉄筋と鉄骨の違いを徹底比較!防音性や耐震性・建築費用の差を解説
鉄筋と鉄骨の違いを徹底比較!防音性や耐震性・建築費用の差を解説の要点や背景を丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
不動産や建築に関する情報の中には、事実と異なる思い込みやネット上の極端な言説が少なくありません。現場の実態から見出される3つの誤解を正します。
誤解①:「鉄筋コンクリート(RC造)なら隣の生活音は絶対に聞こえない」
これは完全な誤解です。RC造であっても、壁の内部がコンクリートで詰まっていない「乾式間仕切り壁」を採用しているタワーマンション等では、隣の話し声が通ることがあります。また、給排水管の縦配管スペース(PS)の遮音処理が甘い場合や、窓サッシ・換気扇ダクトの隙間から伝わる外部騒音は、コンクリートの厚みだけでは防げません。
誤解②:「軽量鉄骨アパートは木造より圧倒的に静かである」
軽量鉄骨造の遮音性能は、構造材そのものの特性上、一般的な木造住宅と大差がないケースが多々あります。足音などの固体伝播音は鉄骨の骨組みを通じてむしろクリアに響いてしまうことさえあります。床下に高機能な遮音マット(旭化成ホームズのヘーベルや積水ハウスのシャイド等)が組み込まれているかどうかが、実際の静音性を決定づけます。
誤解③:「築年数が古いRCマンションは耐久性に問題がある」
国税庁が定めるRC造の法定耐用年数は47年ですが、これは減価償却上の税法上の基準に過ぎません。適切な外壁補修や大規模修繕を定期的に行っているコンクリート建築物は、60年〜100年以上にわたって健全な構造強度を維持できることが実証されています。築年数の数値そのものよりも「過去の修繕履歴」と「管理状態」を見ることが肝要です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
居住環境心理学や近隣トラブルの相談事例を分析すると、住居の構造に対する不満は「本人のライフスタイル」と「構造特性」のミスマッチから生じています。後悔しないための明確な選定基準を提示します。
鉄筋コンクリート造(RC造・SRC造)が向いている人:
- 夜勤勤務やテレワークがあり、日中・深夜を問わず静かな住環境を確保したい人
- 小さな子供がおり、室内での足音や声が階下に迷惑をかけないか心配なファミリー
- 楽器の演奏やホームシアター、スピーカーでの音楽鑑賞を趣味としている人
- 冬暖かく夏涼しい、高い気密・断熱性能による光熱費の安定を求める人
鉄骨造(S造・軽量鉄骨・重量鉄骨)が向いている人:
- 立地や築年数の条件を妥協せず、毎月の家賃や初期費用をできる限り抑えたい単身者・学生
- 日中は外出していることが多く、家には主に寝るためだけに帰るライフスタイルの人
- マイホーム建築において、柱の少ない大空間リビングやインナーガレージを実現したい人
- 将来的な増改築やリフォーム、用途変更の自由度を重視して設計したい施主