世界で一番最初に生まれた人は誰?神話の真相と人類誕生の科学的根拠

世界で一番最初に生まれた人は誰?神話の真相と人類誕生の科学的根拠についての最新情報を徹底解説します。

Q&AサイトやSNSでは、「サルの親からある日突然、人間の赤ちゃんが生まれたのですか?」という疑問が定期的に投稿されます。この疑問が生じる原因は、生物の進化をデジタルな「0か1か」の切り替わりとして捉えてしまう認知の歪みにあります。

進化人類学の視点に立てば、進化はきわめて滑らかなアナログのグラデーションです。夜空のグラデーションにおいて「どこからが青で、どこからが黒なのか」を1ミリ単位で特定できないのと同様に、親と子の間には肉眼で判別できるほどの決定的な種の違いは生じません。

数万世代、数百万年という天文学的な歳月の中で、遺伝子の微小な変異が集団全体に蓄積され、気づいたときには大昔の祖先とは交配できない別の種になっていたというのが、人類の祖先アフリカ起源説に基づく生物学的な現実です。つまり、「地球上で最初の1人」という特定の個人を切り取ることは原理的に不可能なのです。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest