心臓の位置は左胸ではない?実はほぼ中央にある真相と危険サイン

心臓の位置は左胸ではない?実はほぼ中央にある真相と危険サインの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

「心臓が生まれつき右側にある人間が存在するのか」という問いに対し、医学的な回答は明白に「YES」です。これには大きく分けて、心臓を含むすべての内臓が鏡のように左右反転している「全内臓逆位(Situs Inversus Totalis)」と、心臓だけが右胸に存在する「孤立性右心症(Dextrocardia)」の2つのパターンがあります。

日本国内の発生頻度データによると、全内臓逆位はおよそ1万人に1人(約0.01%)の割合で確認されています。受精卵から胚が発生する初期段階において、細胞表面にある微細な「繊毛(シリア)」が水流を作り出して左右差を決定づける遺伝的メカニズム(ノダルシグナル伝達系)の変異によって生じます。

全内臓逆位を持つ方の多くは、心臓の内部構造自体に重篤な奇形がなければ、平均余命や運動能力を含めて健常者とまったく変わらない日常生活を送ることが可能です。実際、成人して健康診断のレントゲン撮影や心電図検査を受けるまで、自らが内臓逆位である事実に気づかなかったという事例も珍しくありません。

しかし、医療処置の現場では特別な配慮が必要となります。例えば、急性虫垂炎(盲腸)を発症した際に痛む部位が通常の「右下腹部」ではなく「左下腹部」に出るため、診断の遅れを招くリスクがあります。また、12誘導心電図を計測する際は、電極を左右完全に逆転させて装着しなければ正しい波形を取得できません。自身が内臓逆位であることを知っている場合は、お薬手帳や緊急医療カードにその旨を明記しておくことが強く推奨されます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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