シクラメンの花が終わったら?来年も咲かせる夏越しと正しい手入れ法
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「大切にお世話していたのに、初夏から夏にかけて球根がブヨブヨに腐ってしまった」「葉が全部ぐったりと倒れて枯れてしまった」というトラブルは、栽培者の間で後を絶ちません。植物病理や栽培現場の観察データを検証すると、シクラメンを枯らす原因の約8割は「過湿」と「球根頂部への水かけ」に集中しています。
シクラメンの球根は土の上に半分ほど露出しているのが正常な状態です。この球根の頭頂部には微細な花芽や葉芽が集まる「クラウン」と呼ばれる生長点が存在します。上からジョウロで水をジャブジャブかけてクラウンに水が溜まると、そこから軟腐病菌や灰色かび病菌が侵入し、球根内部を短期間でゼリー状に溶かしてしまいます。
特に贈答用鉢植えに多用される底面給水鉢は注意が必要です。底面給水は冬期の水切れ防止には極めて便利ですが、初夏以降の気温上昇期に給水受け皿へ水を溜めたままにしておくと、鉢内が常に過湿・高温の「お風呂」状態になり、根腐れから球根腐敗へと直結します。気温が25℃を超える季節になったら、底面給水の水を一度抜き、土の表面の乾き具合を指で確認しながら水やり頻度を調整するのが枯死を防ぐ絶対条件です。
もし葉が急激にしおれてきた場合は、まず球根を指で軽く押してみてください。球根がまだ硬く締まっていれば、単なる水切れか一時的な根傷みのため、涼しい日陰に移して適度な水分を与えることで復活が可能です。しかし、球根が柔らかく悪臭を放っている場合は内部まで腐敗が進んでいるため、残念ながら回復は極めて困難となります。