パブロチーズケーキなぜ激減?閉店真相と現在の店舗・通販をプロが検証

パブロチーズケーキなぜ激減?閉店真相と現在の店舗・通販をプロが検証の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

最盛期には国内外で100店舗近くを展開し、飛ぶ鳥を落とす勢いだったパブロの店舗網は、なぜここまで急激に縮小したのでしょうか。飲食業界の専門誌や運営会社株式会社ドロキア・オラシイタ(代表取締役:嵜本将光 氏)の動向を分析すると、単なるブームの終息にとどまらない、3つの明確な構造的要因が浮かび上がってきます。

第1の要因は、「インバウンド依存型モデル」とコロナ禍の直撃です。パブロの象徴であった心斎橋や道頓堀、秋葉原などの旗艦店は、訪日外国人観光客による「爆買い」やお土産需要を収益の柱としていました。2026年春からの渡航制限により、インバウンド売上が前年比90%以上蒸発する事態に直面。高額な繁華街のテナント料と人件費が重くのしかかり、観光立地に依存していた直営店・FC店から迅速な撤退を余儀なくされました。

第2の要因は、スイーツ業界特有の「バズ消費サイクルの短周期化」と原材料高騰です。タピオカや高級食パンと同様に、SNS映えを中心としたスイーツブームは数年単位で急速に移り変わります。パブロの看板商品である「焼きたてチーズタルト」は、当初1ホール(直径約15cm)あたり約800円前後(税抜)という驚異的なコストパフォーマンスで行列を作りました。しかし、2026年以降の乳製品・小麦粉・卵・油脂類の急激な価格高騰や光熱費の上昇により、従来の低価格・高回転モデルを大都市圏で維持することが極めて困難になりました。

第3の要因は、「実店舗から冷凍EC・海外ライセンスへの事業転換(ピボット)」です。ドロキア・オラシイタは赤字店舗の整理を断行する一方で、高度な急速冷凍技術を用いたオンライン通販や、アジア・北米を中心とする海外フランチャイズ展開、さらには他社IPとのコラボレーション事業へとリソースを集中させました。つまり、街から店舗が減ったのはブランドの消滅ではなく、時代とコスト構造に合わせたビジネスモデルの根本的な再編が真相です。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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