乾太くん設置で後悔する理由とは?費用相場と後付け工事の全貌

乾太くん設置で後悔する理由とは?費用相場と後付け工事の全貌とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

リンナイの公式仕様および施工基準に基づくと、乾太くんを室内に安全に設置するためには「ガス栓」「100V電源」「排湿経路」「設置空間」という4つの物理的要件をクリアしなければなりません。

第一の「ガス栓」は、都市ガス(12A/13A)またはプロパンガス(LPG)の配管が必要です。脱衣所にガス栓がない場合、屋外のガスメーターや給湯器の分岐管からフレキ管を屋内に引き込むガス栓増設工事を実施します。分岐場所から設置場所までの距離が長いほど、露出配管のモール処理や床下配管の手間が増え、工事費用が上昇します。

第二の「排湿経路」こそが、乾太くん設置における最大の技術的ハードルです。乾燥中に発生する大量の水蒸気と燃焼排気を屋外へ逃がすため、直径80mm〜100mmのアルミ製排湿管(ダクト)を通す外壁貫通穴を開ける必要があります。木造住宅の場合は筋交いや柱を避けてセンサーで位置を特定しながら慎重に穴あけ(コア抜き)を行いますが、鉄筋コンクリート(RC造)の場合はレントゲン探査が必要になることもあります。

第三の「設置空間」としては、本体寸法に加えて周囲の防火上必要な離隔距離を確保しなければなりません。一般的には幅65cm以上、奥行き65cm以上、高さ110cm〜140cm程度の空間が必要です。さらに、洗濯機のフタが縦型で上開きになる場合は、フタを全開にした際に乾太くんの底面に接触しないよう、専用台の高さを綿密に計算する必要があります。

なお、賃貸住宅にお住まいの場合、外壁への穴あけ工事は建物の躯体を傷つけるため、管理会社やオーナーからの許可が下りる可能性は極めて低いです。退去時の原状回復が不可能なため、賃貸での室内設置は現実的ではなく、一部の窓用パネルを用いた暫定設置が例外的に認められるケースを除き、基本的には導入を見送るのが賢明です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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