エンバーミングとは?湯灌との違いや費用相場・後悔しない選択基準
エンバーミングとは?湯灌との違いや費用相場・後悔しない選択基準の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。
エンバーミングは、専門の衛生設備を備えた専用センター(エンバーミングセンター)に遺体を搬送して行われます。施術にあたるのは、解剖学、公衆衛生学、化学などの高度な専門知識を修めたIFSA認定エンバーマーです。
実際の施術は、概ね3時間から4時間程度をかけて以下の厳密な工程で進行します。
ステップ1:消毒と全身の清拭
搬送されたご遺体の全身を殺菌剤で丁寧に洗浄・消毒し、口腔や鼻腔などのケアを行います。
ステップ2:微小切開と保全液の注入・排出
鎖骨付近や大腿部などの目立たない箇所を数センチ程度切開します。動脈から専用の防腐・保全液(ホルムアルデヒドを主成分とする希釈溶液)を注入し、同時に静脈から血液を排出することで、全身の隅々の毛細血管まで保全液を行き渡らせます。
ステップ3:胸腔・腹腔内の吸引と保全
専用の器具を用い、腐敗の起点となりやすい胃や腸などの消化管内容物、残留体液を吸引・除去し、内腔用の高濃度保全液を注入します。
ステップ4:縫合および創傷・容貌の修復
切開部を丁寧に縫合し、目立たないよう処置します。闘病生活による激しい痩せこけ、黄疸(おうだん)による皮膚の変色、あるいは外傷がある場合は、特殊な充填剤や皮膚形成技術を用いて生前の自然なふくよかさと表情を取り戻します。
ステップ5:洗髪・着せ替え・ラストメイク
洗髪とブローを行い、ご遺族から預かったお気に入りの洋服や着物を着せ付けます。最後に遺影や生前の写真を参考にしながら死化粧を施し、穏やかな眠りの表情を完成させます。