千と千尋の神隠し声優一覧と裏話!豪華キャストの現在と秘話
千と千尋の神隠し声優一覧と裏話!豪華キャストの現在と秘話の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
『千と千尋の神隠し』の配役表を見返すと、今や日本映画界・演劇界を牽引する大スターたちが、当時きわめてユニークな形で参加していた事実に驚かされます。
筆頭に挙がるのが、巨大な赤ん坊である坊役を演じた神木隆之介です。公開当時、神木はわずか7歳(収録時は7〜8歳)でした。宮崎駿監督はスタジオを訪れた神木の無邪気な愛らしさに強く惹かれ、坊のキャラクターデザインのスケッチブックに彼をスケッチしたとも伝えられています。「遊ばないと泣いちゃうぞ」「お前、病気配りに来たんだな」という生意気でありながら母性をくすぐる演技は、天才子役と称された神木の真骨頂でした。神木はこの作品を皮切りに、『ハウルの動く城』のマルクル役、『借りぐらしのアリエッティ』の翔役、さらには新海誠監督の『君の名は。』の立花瀧役へと、日本アニメーション史の金字塔を支える声の主へと成長を遂げました。
湯婆婆と銭婆の一人二役という難役を見事に演じ分けたのが夏木マリです。宮崎監督は彼女に対し、「単なる奇怪な魔女や悪役ではなく、巨大な湯屋という企業を必死に切り盛りする経営者として演じてほしい」とリクエストしたと語られています。その指示を完璧に咀嚼した夏木のマイルドさと凄みが同居する芝居は、作品のトーンを決定づけました。
また、油屋のボイラー室を取り仕切る釜爺役の菅原文太のアフレコも伝説として語り継がれています。「手ぇ出すならしまいまでやれ!」という厳しい職人気質の中に宿る深い温情。別れ際に千尋へ放つ「えんがちょ、千! えんがちょ!」「グッドラック」という名セリフの重みは、昭和の映画界を背負ってきた菅原文太の生き様そのものが滲み出た瞬間でした。
さらに見逃せないのが、番台蛙役の大泉洋です。当時北海道のローカルバラエティ『水曜どうでしょう』で人気を博しつつあった大泉をはじめ、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー(森崎博之、安田顕、戸次重幸、音尾琢真)が湯屋の従業員や神様役などで全員参加していました。宮崎監督が彼らの舞台公演の熱量に注目してオファーを出したこの抜擢は、大泉洋の全国区ブレイクを後押しする重要な契機となりました。