玉止めのやり方完全攻略|布から浮く原因とほどけないプロの裏ワザ

玉止めのやり方完全攻略|布から浮く原因とほどけないプロの裏ワザを実践するための具体的なステップをご紹介します。

ネット上の情報や短尺動画では「針にたくさん巻けば頑丈になる」といった誤解が散見されますが、これは大きな間違いです。巻きすぎた玉止めは球体ではなく筒状の細長い塊になり、かえって布の織り目を押し広げてすっぽ抜けやすくなります。

玉止めが小さすぎる時の対処法

ガーゼ地、リネン、粗いウールなどの織り目が粗い生地では、正しく作った玉止めでも布目をすり抜けて表に出てしまうトラブルが多発します。

この場合の有効な解決策は、玉止めの直前に小さな「返し縫い」を1回入れることです。最後の縫い目のキワで布の織り糸を1〜2本だけすくって返し縫いをし、その糸の輪の中に針をくぐらせてから玉止めを作ると、結び目が布の繊維にガッチリとロックされ、すっぽ抜けを100%防ぐことができます。

刺繍の玉止めやり方とプロの裏処理

フランス刺繍やクロスステッチなど、刺繍作品において通常の大きな玉止めを作るのは推奨されません。刺繍糸(25番糸など)は撚りが甘く太いため、裏に玉止めを作ると額装時や洗濯時に表へボコボコと響いてしまうためです。

刺繍の玉止めやり方としては、玉止めを作らずに「裏面の既存のステッチ(縫い目)の糸に針を2〜3回くぐらせて絡める」か、最後に小さな返し縫いを裏の布目に入れて糸を切るのがプロの常識です。どうしても玉止めをする場合は、1本取りの1回巻きにとどめ、平らになるよう指で潰して整えます。

玉止め指で巻く簡単な方法(針を使わない職人技)

和裁の現場や仕立て職人が頻繁に用いるのが、針を使わずに指先だけで玉止めを作るテクニックです。

縫い終わりの糸を左手の人差し指の腹に乗せ、親指で軽く押さえながら糸をクルリと1周撚(よ)り合わせ、中指で糸をスライドさせながら根元へ向かって引き締めます。慣れると針に巻きつけるよりも圧倒的に早く処理できますが、布のキワに結び目を落とし込むには一定の反復練習が必要です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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