膝下外側の痛みが続く原因とは?歩行時の激痛と正しい対処法
膝下外側の痛みが続く原因とは?歩行時の激痛と正しい対処法の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
膝下外側の痛みを正確に理解するためには、まず痛んでいる部位の解剖学的構造を把握することが不可欠です。膝の外側やや下方には、大腿部から伸びる強靭な腱、下腿を支える腓骨(ひこつ)、関節のクッションである半月板、そして足先へと走る神経が密集しています。臨床現場で頻度の高い4大原因は以下の通りです。
第1に挙げられるのが腸脛靭帯炎(ランナー膝)です。骨盤から太ももの外側を通って脛骨(すねの骨)外側に付着する「腸脛靭帯」が、膝の屈伸運動によって大腿骨外側上顆(骨の隆起)と何度も擦れ合うことで炎症を起こします。ランニングの着地時や階段を降りる際に強い痛みが現れるのが特徴です。
第2に、腓骨頭(ひこつとう)の炎症・機能不全があります。膝下外側にあるポコッとした骨の出っ張りである腓骨頭には、大腿二頭筋腱や外側側副靭帯が付着しています。骨盤の歪みや足首の硬さによって腓骨に過度な牽引ストレスがかかると、この骨周辺に強い圧痛(押したときの痛み)が生じます。
第3に、外側半月板損傷です。膝関節の間に挟まる軟骨組織である半月板の外側が、激しいスポーツでの捻転動作や、加齢に伴う変性によって断裂・損傷する病態です。膝の曲げ伸ばし時に引っかかり感(ロッキング現象)や、関節裂隙(関節のすき間)の痛みを伴います。
第4に、腓骨神経麻痺(圧迫障害)が挙げられます。腓骨頭のすぐ下を通過する浅い神経が圧迫を受けることで、膝下外側の痛覚異常に加え、すねの外側から足の甲にかけてのしびれや、足首が上に上がりにくくなる「下垂足」を引き起こします。