『舟を編む』大渡海の辞書モデルは実在する?元ネタと驚きの取材秘話

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『大渡海』が実在の中型国語辞典とどのように重なり、どこが異なるのかを比較すると、三浦しをん氏が作中に込めた「理想の辞書像」が鮮明に見えてきます。

日本を代表する三大中型国語辞典と『大渡海』のスペックを照らし合わせてみましょう。

■ 主要中型国語辞典と『大渡海』の比較 ・『広辞苑』(岩波書店):約25万項目収録。歴史的仮名遣いや伝統的語釈に強く、日本で最も知名度が高い「国語+百科」の王道。 ・『大辞林』(三省堂):約25万項目収録。現代語の語義を先に掲載する「現代語優先主義」と、類語・図解の充実が特徴。 ・『大辞泉』(小学館):約30万項目収録。新語・流行語の取り込みスピードが最も速く、デジタル展開にも極めて積極的。 ・『大渡海』(玄武書房・作中):約25万語収録。『広辞苑』の持つ重厚な装丁・権威性と、『大辞泉』『大辞林』の持つ進取の気風(現代語への貪欲さ)を完璧にハイブリッドさせた理想型。

『大渡海』は、「広辞苑の風格を持ちながら、大辞泉のように身軽に現代社会を切り取る」という、辞書編集者が夢見る究極の到達点として描かれています。既存のどの辞典とも完全には一致しないからこそ、読者は「実在してほしい」という強い憧れを抱くことになります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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