メダカのお腹がパンパンな原因は?抱卵と病気の見分け方・緊急対処法
メダカのお腹がパンパンな原因は?抱卵と病気の見分け方・緊急対処法の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
メダカの腹部が不自然に肥大化している場合、体内では何が起きているのでしょうか。水産生物の病理データおよびアクアリウム現場の症例検証から、原因は大きく3つのパターンに集約されます。
第一に挙げられるのが、健全な生理現象であるメダカの産卵期における膨らみです。水温が20度を超え、日照時間が13〜14時間以上になる春先以降、メスは体内で大量の卵を形成します。この時期のメスは下腹部を中心にふっくらと厚みを帯び、朝方には総排泄孔から房状の卵房をぶら下げる姿が確認できます。
第二は、低水温期や過密飼育時に多発するメダカの消化不良や便秘です。人工飼料の与えすぎや水温低下によって腸内環境が悪化すると、未消化の餌やガスが消化管内に充満し、腹部を圧迫します。糞が細長く白っぽく伸びていたり、何日も排便が確認できなかったりする場合は、消化器系のトラブルを疑うべきサインです。
そして最も警戒すべき第三の原因が、運動性エロモナス菌の体内感染によって引き起こされるメダカの腹水病です。水質悪化や免疫力低下をトリガーとして菌が体内組織に侵入すると、腎機能や肝機能が著しく不全を起こし、浸透圧調整ができなくなります。その結果、体腔内に大量の浸出液(水)が溜まり、まるでビー玉を飲み込んだかのような異常な球体へと変貌してしまうのです。