イースター島のモアイ像は何体?約1000体の真相と歴史の謎を追う
イースター島のモアイ像は何体?約1000体の真相と歴史の謎を追うの具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
最大で数十トンから100トン近くに達する石像を、車輪も牛馬も存在しなかった孤島でいかにして数キロから十数キロ先の海岸まで運んだのか。この問いは長年、考古学界最大のミステリーとされてきました。
かつては「無数の丸太を並べてコロとして転がした」というトール・ヘイエルダールらの説が有力視されていました。しかし、この方法では島中の木材を瞬時に消費し尽くしてしまうという構造的欠点がありました。
これに対し、2012年に人類学者テリー・ハントとカール・リポが提唱し、実証実験で世界を驚かせたのが「モアイ直立歩行説(自ら歩いた説)」です。現地の口承民話に伝わる「モアイは自ら歩いてアフへ向かった」という伝承を科学的に再検証したもので、以下の工学的特徴が証明されました。
- 輸送中のモアイ像は、直立しやすいように重心が前傾姿勢に設計されている。
- 底面の縁が丸みを帯びており、左右に揺らしやすい形状になっている。
- 像の頭部に3方向(左右・後方)からロープをかけ、わずか十数人の人間がリズミカルに左右へ引くことで、まるで巨人が左右に揺れながら前進(歩行)するように移動できる。
目的地のアフに到着した段階で、前傾していた腹部や底面を削り直して垂直に直立させ、最後に目を嵌め込んで完成させていたことが、道半ばで放棄された像の形状比較から決定づけられました。