梅ジュースから泡が出たら飲むのは危険?発酵と腐敗の救済処置
梅ジュースから泡が出たら飲むのは危険?発酵と腐敗の救済処置の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
発酵初期段階の梅シロップであれば、家庭で今すぐ実践できる「加熱殺菌」によって見事に復活させることができる。
梅研究家として長年自家製梅シロップの研究を続ける小川敏男(梅研究家)氏は、発酵の芽を早めに摘み取ることの重要性を強調する。「梅の実に残った水分や糖分濃度不足により、果皮の酵母が活性化して発酵が進みます。泡が出始めたら、ただちに梅の実を取り出し、液体だけを鍋に移して80度以上で15分ほど弱火で加熱してください」と解説する。
この加熱作業(煮沸殺菌)により、酵母の働きが完全に停止し、これ以上の発酵やアルコール分の上昇を食い止めることが可能になる。加熱中に表面に浮かんでくるアクや泡は、丁寧にオタマですくい取るのがコツだ。加熱を終えたシロップはしっかりと粗熱を取り、煮沸殺菌またはアルコール消毒を徹底した清潔なガラス瓶に戻す。抽出途中の梅の実も、表面が傷んでいなければ一緒に熱湯へ数秒くぐらせるか、シロップのみを保存して実はジャムや料理の隠し味として再利用するのがスマートな救済処置と言える。