クラゲの頭に見える丸い部分の正体とは?脳や心臓がない驚きの身体構造

クラゲの頭に見える丸い部分の正体とは?脳や心臓がない驚きの身体構造の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

脳を持たないクラゲですが、周囲の環境を全く認識していないわけではありません。傘の縁部には、「感覚器(縁膜感覚器 / 感覚棍)」と呼ばれる高度なセンサーが等間隔で配置されています。

感覚器の内部には、以下の2つの決定的な器官が存在します。

  • 平衡胞(へいこうほう):内部にある小さな炭酸カルシウムの粒(平衡石)が重力に従って傾くことで、クラゲは上下の向きや姿勢の傾きを正確に把握します。
  • 眼点(がんてん)/眼:多くのクラゲは光の明暗を感じ取る単純な眼点を持っていますが、アンドロメダクラゲやハコクラゲ(キロネックス等)の仲間は、角膜・水晶体(レンズ)・網膜を備えた本格的な「有レンズ眼」を傘の縁に複数持っています。

驚くべきことに、ハコクラゲは脳がないにもかかわらず、レンズ付きの目でマングローブの根などの障害物を視覚的に認識し、巧みに回避しながら泳ぐことが近年の研究で実証されています。網膜周辺の環状神経が局所的な画像処理回路として機能していると考えられており、神経科学の常識を覆す発見として世界中で注目を集めています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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