大谷直子の濡れ場と体当たり演技|ツィゴイネルワイゼンなど名作秘話
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『ツィゴイネルワイゼン』において、鈴木清順監督独自の極彩色かつシュルレアリスム的な映像美を見事に体現したのが大谷直子でした。現場では厳しい演出指示が飛ぶ中、彼女は監督の求める「生と死のあわいにある妖艶さ」を直感的に掴み取り、カメラの前で凄まじい集中力を発揮しました。
ファンの間で今も語草となっているのが、赤い襦袢をまとった小稲が骨をしゃぶる伝説的なシーンや、水辺の旅籠での幻想的な逢瀬です。彼女の放つ濡れ場や身体表現は、肉体の美しさだけでなく、どこか浮世離れした哀愁と残酷なまでの色気を漂わせていました。
この圧巻の演技により、大谷直子は第4回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、キネマ旬報主演女優賞やブルーリボン賞主演女優賞など、その年の映画賞を独占。名実ともに日本を代表するトップ演技派女優としての地位を不動のものにしたのです。