崩れた絶対の信頼:朝日新聞の重大誤報はなぜ繰り返されたのか
崩れた絶対の信頼:朝日新聞の重大誤報はなぜ繰り返されたのかの基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
従軍慰安婦記事の検証特集から間もない2014年5月、再び大誤報が世に出る。東京電力福島第一原子力発電所事故の際、所長を務めていた吉田昌郎氏の政府事故調査・検証委員会による聴取結果、いわゆる「吉田調書」を独自スクープとして報じた吉田調書報道問題である。
記事は「所長の待機命令に違反し、所員の9割が現場から撤退した」とセンセーショナルに報じた。だが、実際の調書にはそのような命令違反の事実はなく、所員たちは吉田所長の指示範囲内で線量の低い場所へ一時退避していたに過ぎなかった。「英雄的な所長と逃げ出した所員」という単純化されたドラマを仕立て上げるため、文脈を無視した切り取りが行われた結果、記事は全面撤回に追い込まれた。