なぜ「ふんどし一丁」で祭りに?公然わいせつ境界線と伝統神事の深層
なぜ「ふんどし一丁」で祭りに?公然わいせつ境界線と伝統神事の深層に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
言葉の成り立ちを見ると、「褌(ふんどし)」の語源には諸説あります。古語の「踏み通し(ふみとおし)」が転じたとする説や、布を結び垂らす「結び垂らし」が変化したとする説が有力です。古代日本の古墳から出土する埴輪にも褌を締めた人物像が見られることから、その歴史は古墳時代以前にまで遡ることが分かっています。
一方の「一丁(いっちょう)」という表現は、道具や衣服を1点のみ用いる様を表す助数詞です。かつて下着であると同時に労働着でもあった褌ひとつで過酷な環境に挑む姿から、「他の装飾を一切身につけず、身一つで覚悟を決める」というニュアンスを含んで日常語として定着しました。
明治時代以降、洋装化の波によって下着の主流はトランクスやブリーフへと移り変わりましたが、江戸時代までは農民から武士に至るまで男性の基本肌着でした。当時の日本人にとって、ふんどし姿は決して異様なものではなく、生活と労働に直結した機能的な衣服そのものだったのです。