魂を揺さぶる歌姫オーヤン・フィーフィーの軌跡と語り継がれる伝説
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オーヤン・フィーフィーを語る上で、決して避けて通れない金字塔が『ラヴ・イズ・オーヴァー』だ。しかし、この希代の名曲が最初から華々しい脚光を浴びていたわけではない。当初は1979年のシングル『うわさのディスコ・クィーン』のB面曲としてひっそりと収録されたものだった。
作詞・作曲を手掛けたシンガーソングライターの伊藤薫は、彼女の心の奥底にある孤独や包容力、そして女性としての深い情愛を丁寧に見つめ、このメロディを紡ぎ出した。派手なディスコナンバーの陰に隠れていたバラードは、ナイトクラブやラジオのリクエストを通じて市井の人々の間でじわじわと火がつき、1982年に改めてA面として再リリースされる。哀切に満ちた言葉がハスキーな低音で紡がれるとき、聴く者は自らの失恋や痛みを重ね合わせずにはいられなかった。口コミから社会現象へと発展したこのバラードは、時代を超えて歌い継がれる永遠のスタンダードナンバーとなった。