バミリとは?舞台とテレビを支える目印の正体と業界の暗黙ルール

バミリとは?舞台とテレビを支える目印の正体と業界の暗黙ルールとはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

バミリの貼り方には、現場の職人技とも言える明確な作法が存在します。形状ごとに込められた意味を理解すると、演出意図が正確に読み解けるようになります。

代表的なバミリの形状は以下の4種類です。

  • 十字(クロス):足の親指の間、あるいは靴の真ん中を合わせるポイント。最も精密な立ち位置指定に用いられます。
  • T字:「T」の横棒につま先を合わせ、縦棒を両足の間に挟んで立つサイン。身体の向き(正面)を固定したい場合に使用されます。
  • L字(カギ):机や椅子、演台の角(コーナー)を合わせるための目印。大道具を素早く元の位置に戻す際に欠かせません。
  • 一文字(ライン):出演者が越えてはならない限界線(カメラの見切り線や舞台前方の奈落境界線)を示します。

また、現場において最大の禁忌とされるのが「床への糊残り(のりのこり)」と「床材の剥離破損」です。一般的なクラフトテープや超強力ガムテープを劇場のリノリウムやフローリングに貼ってしまうと、剥がす際に床の塗装が剥がれたり、ベタベタした粘着剤が残って演者のシューズを汚したりします。

プロの現場では必ず弱粘着の養生テープや専用のパーマセルテープが用いられ、剥がす際もテープの端を少し折り返して「ツマミ」を作っておくなど、迅速な撤収を見据えた工夫が施されています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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