犬の舌の色で判明する危険サイン|白・紫・黒斑点と病院受診の目安
犬の舌の色で判明する危険サイン|白・紫・黒斑点と病院受診の目安の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
動物医療関連の臨床アンケートおよび現場の獣医師へのヒアリング調査によると、体調不良で来院した犬の飼い主のうち、「事前に舌や歯茎の色の異常に気づいていた」と答えた割合は全体の約35%に留まります。大半のケースでは、「元気がなくなって動かない」「食欲が落ちた」という全身症状が出て初めて異変を認識しており、この時点で病態が中等度以上に悪化していることも少なくありません。
愛犬の舌のチェックをより科学的に行う手法として、獣医師が現場で必ず実施する「毛細血管再充満時間(CRT: Capillary Refill Time)」の自宅確認法を把握しておきましょう。
- 愛犬の唇を優しくめくり、歯茎または舌の平らな部分を親指の腹で2秒ほど軽く圧迫する。
- 指を離すと、圧迫された部分が一瞬白くなる。
- 白くなった部分が元の健康なピンク色に戻るまでの秒数をカウントする。
正常な犬であれば1.5秒〜2秒未満で瞬時にピンク色に戻ります。もし元に戻るまでに3秒以上かかる場合は、低血圧、脱水、末梢血管の循環不全、あるいは心機能の著しい低下が疑われます。逆に、指を離した瞬間に充血して1秒未満で毒々しい赤色に戻る場合は、熱中症や敗血症による血管拡張を警戒しなければなりません。