八重歯はマウスピース矯正で治る?費用や期間と後悔しない全知識
八重歯はマウスピース矯正で治る?費用や期間と後悔しない全知識の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。
「八重歯を治すなら、飛び出している八重歯そのものを抜けば早いのでは?」という疑問を抱く方もいますが、歯科医学的にその選択肢は基本的に取られません。犬歯(糸切り歯)は、すべての歯の中で最も根が長く頑丈であり、咀嚼時に奥歯にかかる過剰な横揺れの力を逃がす「犬歯誘導(カスピッド・プロテクテッド・オクルージョン)」という極めて重要な役割を担っているためです。
犬歯矯正における抜歯・非抜歯の違いを整理すると、抜歯が必要になるケースでは、犬歯のすぐ後ろにある「第一小臼歯(前から4番目の歯)」または「第二小臼歯(5番目の歯)」を抜歯して約7〜8mmのスペースを作り、そこに八重歯をスライドさせて収めます。一方、非抜歯で行う場合は、奥歯を後方に送る遠心移動、側方への歯列拡大、IPRによって合計数ミリの隙間を捻出します。
八重歯とインビザラインにおける抜歯治療は、かつてはマウスピース単体での移動が困難とされていましたが、アタッチメント(歯の表面につける樹脂の突起)の進化や歯科矯正用アンカースクリュー(TADs)を併用することで、現在では抜歯症例でも高い成功率を収めるようになっています。ただし、抜歯スペースを閉じる過程で前歯が内側に倒れ込む「ボーイング現象」を防ぐため、担当医の綿密なステージング設計が必須です。