江戸城石垣から高級温泉へ!伊豆石の歴史と若草石の魅力・入手相場

今注目を集めている 江戸城石垣から高級温泉へ!伊豆石の歴史と若草石の魅力・入手相場について、詳しいまとめを整理して公開しています。

慶長から寛永年間にかけて行われた江戸城の「天下普請」において、伊豆半島は最大の石材供給基地として機能しました。当時、西国大名をはじめとする諸大名には厳しい石材調達の割り当てが課され、伊豆東海岸の熱海、伊東、東伊豆、河津、下田、さらには西海岸の松崎や沼津に至るまで、広大な採掘拠点が築かれました。これが現在、国指定史跡などとして保存が進む「伊豆半島 石丁場遺跡(いしちょうばいせき)」です。

伊豆石が江戸城石垣に選ばれた最大の理由は、「優れた石質」と「海上輸送の利便性」の融合にありました。安山岩質の硬質な石材は防御壁として申し分ない強度を誇り、かつ海岸線近くで切り出せたため、重い巨石を千石船(石運搬船)へ効率よく積み込み、海路で直接江戸湊へ運搬することが可能だったのです。

現地調査や自治体の文化財調査報告によると、山中の石丁場跡には大名家の家紋や目印を刻んだ「刻印石」、石を割るために楔(くさび)を打ち込んだ「矢穴(やあな)跡」が生々しく残されています。運搬中に海へ転落した「肥田石」などの巨石が今も海岸に点在しており、命懸けで巨石を切り出し運んだ当時の職人・人夫たちの並々ならぬエネルギーを現在に伝えています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest