愛犬のほくろは悪性腫瘍?メラノーマの見分け方と受診目安を徹底解説
愛犬のほくろは悪性腫瘍?メラノーマの見分け方と受診目安を徹底解説についての最新情報をお届けします。
犬のメラノーマは、人間の皮膚悪性腫瘍の鑑別でも用いられる「ABCDEルール」に類似した観察基準で初期兆候を捉えることが可能です。愛犬の皮膚や粘膜をチェックする際は、以下の5項目を照らし合わせてみてください。
【悪性を疑うべき病変のチェック基準】
- A(Asymmetry:左右非対称):良性のほくろは綺麗な円形や楕円形が多いのに対し、悪性は形がいびつで歪んでいる。
- B(Border:境界不明瞭):輪郭がぼやけており、正常な皮膚との境目がギザギザしている。
- C(Color:色の不均一性):真っ黒な部分と茶色、赤み、白っぽい部分が混ざり合っている。
- D(Diameter:直径の大きさ):直径が6ミリ以上ある、または短期間で明らかなサイズアップを認める。
- E(Evolving:性状の急激な変化):数週間で盛り上がってきた、硬くなった、表面から出血した。
特に飼い主から寄せられる相談で多いのが「ほくろが急に増えた」という現象です。この原因には主に2つのパターンが存在します。
1つは、アレルギー性皮膚炎やクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)などのホルモン異常、あるいは強い紫外線被曝によって、皮膚の広い範囲でメラノサイトが一斉に刺激されたケースです。この場合、平坦な斑点が広範囲に多発しますが、個々のシミが急速に立体的なしこりへ成長することは稀です。
もう1つは、肥満細胞腫や多発性皮膚リンパ腫のように、免疫細胞や腫瘍細胞が皮膚局所で急速に増殖しているケースです。黒い膨らみが同時多発的に現れ、周囲に赤みや脱毛を伴っている場合は、全身性の皮膚疾患または悪性腫瘍のシグナルである可能性を疑わなければなりません。