カーハートとWipの決定的な違いとは?本国Usと欧州の境界線
カーハートとWipの決定的な違いとは?本国Usと欧州の境界線とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
「US本国ライン」と「WIP」の最大の違いは、ターゲット層と着用環境の違いから生まれる設計思想だ。USラインは極寒地での重労働を想定し、厚手のインナーを着込めるよう極端に身幅が広く、着丈が長めのボックスシルエットを採用している。対照的にWIPは、日本人を含むアジア・ヨーロッパの都市生活者の体型に美しくフィットするよう、肩幅やアームホールを緻密にリサイズしている。
素材の質感にも明白なコントラストがある。USラインは自立するほど硬くゴワついた12オンスのヘビーコットンダックを使用し、着込むことでエイジングを楽しむ。一方のWIPは、購入初日から柔らかく馴染むオーガニックコットンやウォッシュ加工を施したダック地を採用。肌当たりや着心地の軽やかさを最優先している。
価格設定も大きく分かれる。ZOZOTOWNなどの国内正規ECやセレクトショップで展開されるWIPは、デザイン料や素材のアップグレードにより高価格帯のプレミアムストリートウェアに位置付けられる。USラインは実用重視の量産ワークウェアとして、比較的リーズナブルな輸入価格で流通している。