舘ひろしから水谷豊へ繋いだ美学!伝説の刑事貴族が放つ不滅の光
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ひとつのドラマシリーズの中で、これほど強烈な個性を持つトップスターたちが次々とバトンを繋いだ例は他にない。パート1の序盤を牽引したのは、クールでハードボイルドな牧俊介を演じた舘ひろし。続いて風間明として華麗かつ情熱的な風を吹き込んだ郷ひろみ。そして、パート1後半からパート2、パート3を通じて不動の顔となった本城慎太郎役の水谷豊である。
主役の交代劇といえば、通常は番組のトーンダウンや混乱を招きかねない大博打だ。しかし本作では、それぞれの役者が持つ特有のカラーが見事なスパイスとして機能した。舘ひろしの洗練されたダンディズム、郷ひろみのスタイリッシュな躍動感、そして水谷豊が持ち込んだ飄々とした軽妙さと鋭い洞察力。主役が変わるたびに作品の骨格が再定義され、シリーズ全体のスケールが拡張していったのだ。
とりわけ水谷豊による本城刑事の造形は圧巻だった。「お疲れ、お疲れ」「あちゃー」といった独特のアドリブ混じりのセリフ回しや、掴みどころのない飄々とした立ち居振る舞いは、過酷な犯罪捜査の現場に心地よい脱力感をもたらした。緊張と緩和の絶妙なバランスこそが、長期にわたる黄金期を築き上げた原動力である。