なぜ夢の国でパニックを起こすのか?笑顔の裏に潜む恐怖症の心理学
なぜ夢の国でパニックを起こすのか?笑顔の裏に潜む恐怖症の心理学の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
では、すでに重い拒絶反応に悩まされている場合、どのような解決策が存在するのだろうか。現在、メンタルヘルスの現場で最も高い実績を上げているのが認知行動療法(CBT)である。
従来の曝露療法(エクスポージャー)は、患者を直接恐怖の対象に晒す方法が主流であり、途中で挫折するリスクも高かった。しかし最新の臨床現場では、VR(仮想現実)技術を組み込んだ段階的なアプローチが導入されている。まずは静止画の着ぐるみを見ることから始め、次に解像度を下げたVR空間で遠目から着ぐるみを出聴・観察する。自分のペースで難易度を上げていくことで、脳の扁桃体が過剰反応を起こさないよう「慣れ」を作っていく仕組みだ。また、現場でパニック発作の兆候を感じた際には、視界を遮って足の裏の感覚に集中するグラウンディング技法や、息を長く吐き切る腹式呼吸が有効である。脳に「いま自分は安全な場所にいる」という物理的シグナルを送り直すことが、パニックの芽を摘む鍵となる。