口から仏が出る謎と当たる神籤の真相!六波羅蜜寺を巡る京都深層
話題沸騰中の 口から仏が出る謎と当たる神籤の真相!六波羅蜜寺を巡る京都深層について、主要な情報を整理して公開しています。
六波羅の地は、かつて平家一門が数千の邸宅を構え、権勢を誇った本拠地でもあった。その権力闘争の記憶を無言で伝えるのが、重要文化財の「木造平清盛坐像」である。
経巻を手にした清盛の像は、武士の荒々しさよりも、政治家・宗教者としての冷徹な凄みを漂わせる。運慶をはじめとする慶派仏師が関わったとされるこの坐像は、伏し目がちな視線の中に底知れぬ意志の強さを湛えており、見る者を射すくめる。栄華を極めながらも壇ノ浦で露と消えた平家の哀愁が、燻された寄木造の木肌に染み付いているかのようだ。
境内には清盛の供養塔と伝わる阿弥陀石塔も残り、平家没落の儚さを今に伝えている。武家政権の黎明と黄昏が、この狭小な境内の一角に刻印されている事実は興味深い。