『皇国の守護者』打ち切りの真相と未完の謎|電子化されない理由と現在
話題沸騰中の 『皇国の守護者』打ち切りの真相と未完の謎|電子化されない理由と現在について、詳しいまとめをご紹介しています。
『皇国の守護者』は、作家・佐藤大輔氏が中央公論新社(C★NOVELS)から刊行した架空戦記小説を原作とする作品です。舞台は、近世から近代へと移行する過渡期にある島国「皇国」と、圧倒的な国力と兵力を誇る「帝国」との戦争。帝国軍の奇襲によって北領へ侵攻された皇国軍が壊滅的打撃を受ける中、主人公の新城直衛(しんじょう なおえ)中尉率いる独立混成旅団が、絶望的な殿軍(しんがり)任務に挑む姿が描かれます。
本作の魅力は、単なるファンタジーの枠に収まらない徹底的なリアリズムにあります。銃器や火砲の運用、騎兵と歩兵の連携、補給線や兵站の概念、さらには「天竜」や「導術」といった超常要素までもが現実の軍事教練に即して冷徹に描写されました。
特に読者を惹きつけたのが、主人公・新城直衛の特異なキャラクター造形です。英雄的な正義感とは無縁で、保身と冷酷な合理主義を併せ持ちながら、部下を無駄死にさせないために知略の限りを尽くす現実主義者。伊藤悠氏の鋭利な描線と卓越したコマ割りによって可視化された新城の狂気と知性は、読者の心を鷲掴みにしました。