讃岐うどん聖地・宮川製麺所の全貌!黄金いりこ出汁とセルフ流儀
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暖簾をくぐった初見の訪問者がまず直面するのが、徹底されたセルフうどんの独自作法である。店員からの丁寧な案内を期待して立ち尽くしていれば、常連客の流れるような動線に呑まれてしまう。
入店後のステップは極めてシンプルでありながら、初体験者にとっては心地よい緊張感を伴う。
まず入口脇に積まれた丼を手に取り、麺の玉数(小=1玉、中=2玉、大=3玉)を店員に告げる。茹で上げられた麺を受け取ったら、自らの手で「温」か「冷」かを決める。温かい麺を求めるなら、備え付けのテボ(振りザル)に麺を移し、湯煎槽で数秒間湯切りを行う。その後、大鍋から熱々のいりこ出汁を注ぎ、ネギや天かす、生姜を好みの量だけのせる。
サイドメニューの天ぷらやおにぎりを皿に取り、すべての行程を終えてから席へ向かう。支払いは自己申告制の食後払いが基本。客と店の絶対的な信頼関係によって成り立つこの注文方式は、外食産業が失いかけた人間味あふれる温もりを今に伝えている。