画面の違和感に潜む狂気!Snsで急増する恐怖アートの深層心理
画面の違和感に潜む狂気!Snsで急増する恐怖アートの深層心理に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
近年のホラーヴィジュアルにおける最大のパラダイムシフトをもたらしたのは、カナダのアーティストであるトレバー・ヘンダーソンだろう。彼が手がけるデジタルイラストレーションは、日常の荒涼とした写真の上に、不気味な巨大未確認生物を溶け込ませる独自の手法を取る。その筆頭が、頭部に拡声器を持つ異形の巨体「サイレンヘッド」だ。
ヘンダーソンの作品が世界中のタイムラインを席巻した理由は、その圧倒的な「実在感」にある。荒い画質のスマートフォンカメラで偶然捉えられたかのような薄暗い霧の中のシルエット、粗い粒子感、露出の狂い。実写とペイントの境界線を曖昧にすることで、フィクションと現実の垣根を破壊し、鑑賞者の住む街の裏山にも「それ」が立っているのではないかという錯覚を植え付けることに成功した。