庭に咲く毒の花?違法なケシの見分け方と闇に包まれた裏ルート
庭に咲く毒の花?違法なケシの見分け方と闇に包まれた裏ルートとはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
「まさか自分が違法植物を育てていたなんて……」。取締官が踏み込んだ庭先で、絶句する住民は後を絶たない。日本国内で流通が許可されているヒナゲシやオニゲシなどの観賞用と、法律で栽培が禁じられている違法種の見分け方は、実は葉の生え方と表面の質感に決定的な違いがある。植え替えの際に注意深く観察すれば、素人でも判別は可能だ。
違法種であるソムニフェルム種などの最大の懸念点は、葉が茎を包み込むように生えている点にある。さらに、葉や茎の表面に毛がほとんどなく、全体的に白っぽい緑色をしているのが大きな特徴だ。この種から採取される汁液こそがアヘンやモルヒネの原料となるため、日本ではあへん法によって個人での無許可栽培が固く禁じられている。発見された場合は厚生労働省や地方の麻薬取締部に通報が行われ、最悪の場合は逮捕・処罰の対象となる。
近年、特に注意が必要なのがアツミゲシ(セティゲルム種)の野生化だ。繁殖力が極めて旺盛で、風に乗った種子が自生し、意図せず「違法栽培者」に仕立て上げられる事例が激増している。知らなかったでは済まされない法的リスクが、目と鼻の先に潜んでいるのだ。