千日回峰行の歴代達成者一覧!戦後わずかな大阿闍梨の壮絶経歴と現在
千日回峰行の歴代達成者一覧!戦後わずかな大阿闍梨の壮絶経歴と現在の重要ポイントを解説します。役立つ情報がチェックできます。
千日回峰行に臨む行者は、必ず白装束を身にまとい、腰に「降魔の短刀」と「死出の紐(しでのひも)」、そしてあの世への渡し賃とされる「三途の川の六文銭」を携帯して山内を巡拝します。
これは、「行の途中で病気や怪我、いかなる理由であれ歩行を継続できなくなった場合は、短刀で腹を裂くか、紐で首を吊って直ちに自害しなければならない」という絶対の掟が存在するためです。途中で投げ出すことは仏法への裏切りとみなされ、死を以て償うという究極の誓約を行者は背負っています。
実際に比叡山内には、過去に行の途中で行き倒れ、自害あるいは力尽きて命を落とした行者たちの墓(行倒れ墓)が点在しています。特に、過酷な気象条件や足の骨折、重度の感染症などに見舞われた行者たちが、無念の思いとともに命を散らしていった歴史的事実が、この修行の恐ろしさを物語っています。
ただし、現代においては無理な自死を推奨しているわけではありません。短刀と死出の紐を携える真の意義は、「自害すること」そのものにあるのではなく、「そこまでの退路を断つ覚悟を持って、一歩一歩に全生命を懸ける」という精神的極致にあります。途中で断念した行者は、山を下りて僧籍を離れるか、裏方として生涯寺を支える道を選ぶなど、厳しい現実を受け止めながら生きていくことになります。