78歳・財津和夫が今、メロディの奥底に秘めるもの——「心の旅」から半世紀、ポップス界の巨匠が語る静かな覚悟とJ-Popへの遺産

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福岡の街角から産声を上げたチューリップのサウンドは、当時のフォークソング全盛の日本音楽界に確かな衝撃を与えた。英国のビートルズに深い憧憬を抱きつつ、洗練されたコーラスワークとエレキギター、そして美しく重厚なバンドアレンジを融合。四畳半フォークや歌謡曲の既成概念を打ち破り、日本のニューミュージックの礎を築き上げた。

代表曲『心の旅』が1973年にチャートの頂点に立った瞬間、日本のポップスの潮流は大きく変化した。メインボーカルを姫野達也に託すという大胆なアイディア、そして転調を効果的に配した洗練されたサビの構成。自分たちが鳴らしたい音をスタジオで愚直に追求し続けた彼らの姿勢は、日本のポピュラー音楽の構造そのものを一段上のフェーズへと引き上げた。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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