中村勘三郎の死因と真相|57歳で急逝した名優の闘病と最後の軌跡
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病魔が発覚したのは2012年6月のことでした。定期健診で極めて初期の食道がんが見つかり、本人は「早く治して必ず舞台に戻る」と前向きに公表。多くのファンが早期復帰を信じて疑いませんでした。
7月27日、がん治療の名門として知られる「がん研有明病院」にて、約12時間におよぶ大手術が実施されます。食道を切除して胃を引き上げるという身体的負担の極めて大きい手術でしたが、腫瘍の完全切除には成功しました。ところが、術後に肺に水がたまるなどの症状が現れ、肺炎を併発。8月下旬には呼吸状態が著しく悪化し、より高度な集中治療管理設備を持つ「日本医科大学付属病院」の集中治療室(ICU)へ極秘裏に転院することとなりました。
ICUでは約4か月間にわたり、人工心肺装置につながれた過酷な闘病が続きました。一時は意識を取り戻し、家族の手を握り返す場面もあったと明かされていますが、容態の劇的な改善には至らず、12月5日午前2時33分、家族に見守られながら静かに息を引き取りました。