なぜトイレットペーパーが買えない?品薄の真相と在庫・入荷の現場を追う
なぜトイレットペーパーが買えない?品薄の真相と在庫・入荷の現場を追うについての最新情報をご紹介します。
詳細を見る
店頭からトイレットペーパーが一気に消え去る現象を紐解く最大の鍵は、製品特有の「極端なかさばり」と「店舗の在庫スペースの制約」にあります。
トイレットペーパーは1パックあたりの体積が非常に大きく、ドラッグストアやスーパーのバックヤードに大量保管することが構造上不可能です。一般的な店舗では、棚に陳列できる20〜30パック程度と、バックヤードのわずかな予備しか置かれていません。
通常時であれば、各家庭が数週間に1パックを定期購入するため、毎日の定期配送で十分に陳列を維持できます。しかし、何らかのきっかけで「買えなくなるかもしれない」という心理が働き、来店者のわずか2〜3割が予定外に1〜2パックを追加購入するだけで、売り場の在庫は30分も経たずに全滅します。
さらに輸送面でもボトルネックが存在します。大型の10トントラックであっても、トイレットペーパーのような軽量でかさばる荷物は積載容積がすぐに上限に達し、一度に運べる数量が限られます。製造ラインが24時間稼働していても、店舗へピストン輸送するトラックの便数とドライバーの手配が追いつかず、結果として「店頭だけが空っぽになる」という品薄状態が引き起こされます。