機内モードとデータローミングの違いは?海外高額請求を防ぐスマホ設定

機内モードとデータローミングの違いは?海外高額請求を防ぐスマホ設定とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「データローミングをオフにしていたのに請求が来た」「勝手に通信がつながって課金された」という体験談が散見されます。通信各社の仕様と端末ログを検証すると、そこにはユーザーの盲点となる3つの技術的要因が存在します。

第1の要因は、音声通話の着信応答および留守番電話転送です。データローミングをオフにしていても、機内モードをオンにしていなければ、端末は海外の音声通話網に接続された状態を維持します。海外滞在中は「電話を受けるだけ」でも着信料(1分あたり100円〜200円前後)が発生します。さらに、出なかった電話が自動で日本の留守番電話センターへ転送される際、海外への転送通話料が二重に課金されるケースがあります。

第2の要因は、iPhoneの「Wi-Fiアシスト」機能やAndroidの「ネットワーク自動切り替え」機能です。ホテルのWi-Fiに接続して安心していたところ、電波強度が低下した瞬間に端末が自動で微弱な現地モバイル回線に切り替わり、背後でOSアップデートや写真のクラウド同期が走ってしまう事故です。データローミングが誤ってオンになっていた場合、数分で数ギガバイトの通信を消費します。

第3の要因は、SMSとMMS(キャリアメール)の受信仕様の混同です。一般的なテキストSMSの受信は世界中で無料ですが、写真や長文を含むMMSやキャリア独自メッセージサービスは「パケット通信」として処理されるため、データローミング遮断をすり抜けてデータ通信を試みようとする事例が報告されています。これらすべての事故を水際で完全に防ぐ唯一の手段が、物理遮断である「機内モード」の活用です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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