アイススケートペア徹底解説!りくりゅう躍進の秘密とアイスダンスとの違い

今注目を集めている アイススケートペア徹底解説!りくりゅう躍進の秘密とアイスダンスとの違いについて、多角的な視点をご紹介しています。

ペア競技の真骨頂は、男女の物理的連動が生み出す大技の数々です。ISUの採点システム(IJS)において、これらのエレメンツは基礎点(Base Value)に加え、出来栄え点(GOE:-5から+5の11段階)で評価されます。わずかなタイミングのズレが命取りとなる代表的な3大エレメンツのメカニズムを解説します。

1. ツイストリフト(Twist Lift)

男性が女性の腰を支えて真上に放り投げ、女性が空中で水平に2〜4回転した後、男性が女性の腰を空中でキャッチして滑らかに氷上へ降ろす技です。最高難度の4回転ツイスト(Quad Twist)は、男子シングルの4回転ジャンプに匹敵する衝撃と正確性が求められます。

採点におけるレベル判定(レベル1〜4)では、「テイクオフ時のステップの工夫」「女性の空中での開脚姿勢(スプリットポジション)の角度」「男性の手が女性の腰に触れずにクリーンにキャッチしているか」などが厳格にチェックされます。世界トップクラスのペアは女性の到達高度が氷面から3メートル近くに達します。

2. スロージャンプ(Throw Jump)

女性がジャンプの踏み切りを行う瞬間に、男性が女性の腰を手で押し出すことで、通常のソロジャンプの倍以上の飛距離と高さを生み出す大技です。スロー3回転アクセルやスロー4回転サルコウなどがあり、着氷時の女性の足首にかかる衝撃は体重の約5倍〜7倍とも言われます。

GOE加点を得るためには、「男性の推進力と女性の踏み切りが完全に一致していること」「放物線が大きく流れるような着氷であること」「着氷後の足の伸びとスピードの維持」が求められ、着氷時に手をついたりステップアウトしたりすると大幅な減点となります。

3. デススパイラル(Death Spiral)

男性がピボット(片足のトウを氷に突き刺して軸となる)姿勢を取り、女性の片手を握って引き倒しながら、女性が氷面すれすれの低い姿勢で男性の周囲を360度以上回転する美技です。フォア(前進)/バック(後退)、インサイド/アウトサイドの4つのエッジパターンが存在します。

最高難度のレベル4を獲得するには、女性の頭部や身体が極限まで氷面近く(頭部が膝よりも低い位置)に倒れ込んでいること、かつ男性のピボット姿勢が完全に保たれている必要があります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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