韓国ノーベル賞の現在地|歴代受賞者の功績と科学部門の課題を解剖

韓国ノーベル賞の現在地|歴代受賞者の功績と科学部門の課題を解剖にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

とはいえ、韓国の自然科学界が完全に停滞しているわけではありません。クラリベイト・アナリティクス社(旧トムソン・ロイター)が発表する「ノーベル賞有力候補(引用栄誉賞)」には、すでに世界トップクラスの韓国人科学者が複数名選出されています。

  • 柳龍(ユ・リョン)特命教授(KAIST):機能性メソ多孔性炭素材料の合成で世界的なパイオニア。化学賞の有力候補として長年注目される。
  • 玄沢煥(ヒョン・テクファン)ソウル大学碩座教授:均一なナノ粒子を均一かつ大量に合成する技術を確立。生体適合材料や次世代ディスプレイの基盤を築く。
  • 朴南圭(パク・ナムギュ)成均館大学教授:ペロブスカイト太陽電池の実用化研究で世界の最前線を走り、世界中の研究機関から引用されるトップランカー。
  • 金必五(キム・フィリップ)ハーバード大学教授:グラファイト研究で名高い物理学者。グラフェン研究における歴史的貢献者として知られる。

彼らの存在は、韓国の基礎科学がトップレベルの領域に到達しつつある明確な証拠です。2011年に設立された「韓国基礎科学研究院(IBS)」では、ドイツのマックス・プランク研究所や日本の理化学研究所をモデルに、年間数十億ウォンの研究費を長期(10年単位)で自由に使わせる大型プログラムを展開。短期的な論文ノルマを撤廃し、「失敗してもよい独創的研究」を支援する取り組みが実を結びつつあります。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest