魂を揺さぶる「また逢う日まで」の衝撃から歳月を経て――尾崎紀世彦が遺した唯一無二の歌声と、昭和歌謡が今なお世界を魅了する理由
魂を揺さぶる「また逢う日まで」の衝撃から歳月を経て――尾崎紀世彦が遺した唯一無二の歌声と、昭和歌謡が今なお世界を魅了する理由の要点を詳しく解説してご紹介します。
尾崎紀世彦の音楽性は、ドメスティックな「歌謡曲」の枠組みに収まるものではなかった。カントリーやウエスタン、ジャズ、そして洋楽ポップスをルーツに持つ彼は、日本語の歌詞を英語のようなグルーヴ感で歌いこなす稀有な才能を持っていた。彼にとって、音楽のジャンルや国境は最初から存在しなかったのかもしれない。
洋楽のカバー曲で見せたその表現力は、本家アーティストにも引けを取らないクオリティを誇っていた。日本の音楽がまだ世界に届きにくかった時代において、彼の歌声は間違いなく「世界基準」の響きを持っていたのである。