伝説のムーミン問題に潜む真実!入試地理を制する思考力とは
伝説のムーミン問題に潜む真実!入試地理を制する思考力とはにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
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あの日、問題冊子をめくった受験生を凍りつかせたのは、北欧のキャラクターと語学・文化を組み合わせた問いだった。当時、大学入試センターが提示した問題は、ムーミンと『小さなバイキングビッケ』という二つの作品を題材に、フィンランド語とノルウェー語の言語的特徴や地域の文化的背景を照らし合わせるものだった。メディアやネット上では「作品の舞台を知らなければ解けない不当な悪問だ」との批判が渦巻いたが、地理学的な観点から見れば、これは極めて洗練された思考力テストだったと言える。
解答への鍵は、作品のトリビアを知っているかどうかではない。ヨーロッパにおける言語系統の知識だ。フィンランド語が周縁のノルウェー語やスウェーデン語といった印欧語族(ゲルマン語派)とは異なるウラル語族に属するという基本知識があれば、提示された会話文の表記や語群から消去法で確実に正解へ辿り着くことができた。知識そのものを問うのではなく、「既知の概念を使って未知のデータをどう読み解くか」という解法のポイントを提示していたのだ。