地図研究家・今尾恵介の現在と経歴!名著の魅力や独自の地名論を解説
地図研究家・今尾恵介の現在と経歴!名著の魅力や独自の地名論を解説にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
今尾氏の真骨頂は、地名と古地図を突き合わせることで見えてくる「土地の真実」の解明にあります。市町村合併によって伝統的な地名が消滅していく「平成の大合併」の時期には、地名が持つ歴史的価値や災害リスクの記憶を啓発する著作を多数発表。地名研究の分野にも大きな一石を投じました。
例えば、低地や旧河道を示す「泥」「窪」「深」といった漢字が使われてきた土地が、宅地開発によって瑞祥地名へと改変される背景を指摘するなど、古地図と地形図の比較から防災や都市形成の歴史を浮き彫りにします。机上の空論ではなく、自らの足で現地を歩き、地形の微細な起伏を観察するフィールドワーク重視の姿勢が、彼の考察に唯一無二の説得力を与えています。