建築家・安藤忠雄の寄贈から6年、「こども本の森 中之島」が示す読書体験の未来——デジタルネイティブの胸を打つ“紙の壁”
建築家・安藤忠雄の寄贈から6年、「こども本の森 中之島」が示す読書体験の未来——デジタルネイティブの胸を打つ“紙の壁”の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
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一般的な図書館といえば、日本十進分類法(NDC)に基づき「000 総記」「100 哲学」といった背ラベルの分類番号に従って整列するのが常識だ。しかし、ここではそのルールは採用されていない。
館内に並ぶ約2万5000冊の本は、「生きものと対話する」「自然とあそぶ」「大阪のほん」「死と生きること」といった直感的な12の独自のテーマによって分類されている。背表紙を見せて並べるだけでなく、表紙が見える「面陳列(めんちんれつ)」を多用することで、まだ文字が読めない幼い子どもでも、直感的に興味のある一冊へと手を伸ばせる仕掛けだ。
この配架の自由度こそが、未知のジャンルとの奇跡的な出会いを生み出している。昆虫図鑑を探していた子どもが、ふと隣にあるアフリカの昔話絵本に目を奪われ、そのまま地べたに座り込んでページをめくる。効率性を追求するアルゴリズムのレコメンド機能では絶対にたどり着けない「偶然の発見」が、ここには溢れている。