中学生のフケ悩みを皮膚科医が解明!毎日洗っても治らない理由とは
中学生のフケ悩みを皮膚科医が解明!毎日洗っても治らない理由とはの特集記事をお届けします。専門的な知識が満載です。
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「フケが出るのは髪を清潔に保っていないからだ」という言説は、大きな誤解である。都内のクリニックで診察にあたる皮膚科専門医は、「洗えば洗うほど症状が悪化して駆け込んでくる中学生が後を絶たない」と強い危機感を募らせる。日本皮膚科学会の知見に基づいても、過度な洗髪は頭皮を守る必要なバリア機能を根こそぎ奪い、かえって頭皮環境を荒廃させる要因になるという。
真犯人は、誰の頭皮にも日常的に存在する常在菌の一種「マラセチア菌」だ。思春期の中学生の体内では、アンドロゲンなどの性ホルモンの分泌が急激に高まり、皮脂腺からの皮脂量が大人の数倍近くまで跳ね上がる。この爆発的に増えた皮脂をマラセチア菌が分解する際、遊離脂肪酸という刺激物質が発生。これが頭皮に炎症を引き起こし、角質が異常なスピードで剥がれ落ちる「脂漏性皮膚炎」を発症させるのだ。
つまり、問題は「汚れ」ではなく「菌の増殖と皮脂バランスの崩れ」にある。一生懸命ゴシゴシと爪を立てて洗う行為は、炎症を起こした頭皮に傷をつけ、菌の繁殖に拍車をかける悪循環しか生まない。