北の富士勝昭の知られざる真実|名解説の裏側と波乱万丈の横綱人生
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北の富士氏の若い頃を語る上で欠かせないのが、角界随一と言われた甘いマスクとスタイリッシュな佇まいです。「夜の帝王」の異名を取るほど銀座や赤坂の夜を彩り、昭和の芸能界・財界人とも幅広い交友を持ちました。
1967年にはレコード「ネオン無情」をリリースし、50万枚を超える大ヒットを記録。美声と色気あふれる風貌で歌番組にも出演するなど、当時のアイドル的人気は凄まじいものがありました。また、巡業先のハワイでサーフィンに興じてサンゴ礁で足を負傷し、本場所を休場するという前代未聞のトラブルを起こしたことも有名な逸話です。この事件では世間から厳しい批判を浴びましたが、翌場所で見事に全勝優勝を果たして雑音をねじ伏せるという、破天荒ながら圧倒的な勝負強さを見せつけました。
私生活においては、若き日に結婚した妻や家族のプライバシーを極めて大切にし、公の場に過度に家族を露出させることはありませんでした。「土俵の上では一人の男として生きる」という昭和の無頼派気質を生涯崩さず、ダンディで粋な横綱像を完璧に演じ切ったプロフェッショナリズムがそこにありました。