坂東三津五郎の早すぎる別れと闘病記|息子・巳之助が継ぐ大和屋の現在
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十代目坂東三津五郎の生涯は、名跡の重圧と向き合いながら、伝統の継承と現代への発信を両立させ続けた挑戦の連続でした。2001年に十代目坂東三津五郎を襲名して以降、坂東流の革新や若手役者への熱心な指導に力を注ぎ、芸に対する妥協なき姿勢は後輩役者たちに多大な影響を与えました。
中村勘三郎(十八代目)との盟友関係も語り草です。盟友・勘三郎が2012年12月に亡くなった際、三津五郎は深い悲しみを抱えながらも「彼の分まで歌舞伎を支える」と前を向いていました。それからわずか2年余りで自らも旅立つことになってしまいましたが、二人が切り拓いた「現代に生きる歌舞伎」の精神は、現在の中村勘九郎・七之助兄弟や坂東巳之助たちへと確実に受け継がれています。