インド国旗の車輪と3色の意味とは?24本スポークの謎と歴史を徹底解明

インド国旗の車輪と3色の意味とは?24本スポークの謎と歴史を徹底解明に関する気になる情報を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

インド国旗が現在の形に至るまでには、独立運動の激動とともに歩んだ劇的な歴史が存在します。その礎を築いたのは、教育者であり独立活動家であったピンガリ・ヴェンカイヤ(Pingali Venkayya)です。

1921年、ヴェンカイヤは自らデザインした赤と緑の二色旗をマハトマ・ガンディーに提案しました。ガンディーはこの提案を高く評価しつつ、中央に平和とその他の宗教コミュニティを表す白色を追加し、さらに自身が主導する「非暴力・不服従運動(サティヤーグラハ)」の象徴であった糸車(チャルカ)を中央に配置するよう指示しました。

ガンディーにとって糸車(チャルカ)は、単なる道具ではなく、英国製綿布の不買運動(スワデーシー)を通じた「経済的自立」と「労働の尊厳」を象徴する核心的なアイコンでした。手織り布(カーディー)を自ら紡ぐ行為は、階級や宗教の垣根を越えて民衆を結束させる最大の武器だったのです。

しかし、1947年8月15日の独立を目前に控えた同年7月、国旗制定委員会において大きな議論が巻き起こります。「特定の政治運動のシンボルである糸車をそのまま国家の旗にするのではなく、インド数千年の歴史と精神性を包括する普遍的な象徴を用いるべきではないか」という意見が浮上したのです。

結果として、糸車全体の骨組みは外され、その中心にあった回転機構のイメージを古代の銘文である「アショカ・チャクラ」へと置き換える決定が下されました。当初、ガンディーはこの変更に対して複雑な胸中を吐露したと伝えられますが、アショカ王の「不殺生」と「ダルマ(正義)」の精神が自身の非暴力思想と根底で一致していることを理解し、最終的にこの美しい意匠を祝福しました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest