なぜ値上げは止まらないのか?物価上昇の根本理由と2026年の見通し

なぜ値上げは止まらないのか?物価上昇の根本理由と2026年の見通しについて専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

多くの生活者が抱く「この値上げラッシュはいつまで続くのか」という疑問に対して、主要なシンクタンクやエコノミストの分析では、「急激な狂乱物価は落ち着くものの、持続的な2%前後の物価上昇が定着する」という見方が大勢を占めています。

2026年における物価動向を左右する主な要因は次の3点です。

第一に、原油などの国際商品市況が一時期のピークアウトを見せている一方、中東情勢などの地政学的リスクは依然としてくすぶっており、突発的な供給ショックのリスクは消えていません。

第二に、日本国内における「サービス価格への転嫁」の定着です。これまではモノ(財)の値上げが先行していましたが、人手不足への対応として外食、ホテル宿泊、物流、介護・保育、保守サービスなど、人の手を介する各種サービスの価格引き上げが一般的になりました。このサービス価格の上昇は一度上がると下がりにくい粘着性(下方硬直性)を持っています。

したがって、1990年代後半から続いた「価格が据え置かれるのが当たり前」というデフレ時代へ逆戻りする可能性は極めて低く、年率2%前後の緩やかな物価上昇が続く「インフレ社会」が新たな標準(ニューノーマル)となったと捉えるのが現実的です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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