『吾輩は猫である』初版本の衝撃価値!橋口五葉の装丁と本物の見分け方

『吾輩は猫である』初版本の衝撃価値!橋口五葉の装丁と本物の見分け方を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

雑誌連載の大ヒットを受け、すぐさま単行本化の計画が持ち上がりました。当時としては異例のスケールで制作された初版本は、上巻・中巻・下巻の全3巻構成で順次刊行されています。

出版を手掛けたのは、明治の有力出版社であった大倉書店と服部書店です。上巻は両書店の共同出版(発売・大倉書店/発行・服部書店)の形を取り、中巻・下巻は大倉書店を主として世に送り出されました。

各巻の刊行時期と構成は以下の通りです。

  • 上巻(明治38年10月刊行):連載の第1回から第5回までを収録。定価は当時として高価な1円30銭。
  • 中巻(明治39年11月刊行):連載の第6回から第8回までを収録。上巻の好評を受けてさらに豪華な造本に。
  • 下巻(明治40年5月刊行):連載の第9回から第11回(完結)までを収録。全巻揃いで壮大な物語が完結。

3巻が一括して同時に出版されたのではなく、連載の進行に合わせて約1年半の歳月をかけて1冊ずつ刊行されたため、当時の読者は巻ごとに異なる趣向の装丁を心待ちにしていたと伝えられています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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