氾濫平野とはどんな地形?水害リスクの理由と土地選びで知るべき真実
氾濫平野とはどんな地形?水害リスクの理由と土地選びで知るべき真実とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
氾濫平野とは、河川の中流から下流にかけて広がる、極めて平坦な低地のことです。河川が運んできた砂や泥が、約1万年前以降(完新世)の堆積作用によって積み上がってできた平野群を総称して沖積平野(ちゅうせきへいや)と呼びますが、氾濫平野はその大部分を占める中心的な地形区分にあたります。
河川が山間部を抜けて海へ至るまでの地形変化を整理すると、その形成プロセスが明確に見えてきます。
- 扇状地(上流・谷口):山から平野に出る谷口に、粗い砂利や土砂が扇状に堆積した水はけの良い傾斜地。
- 氾濫平野(中下流):勾配が緩やかになった川筋で、大雨のたびに川から溢れ出た細かい砂や泥が周囲に薄く堆積して広がった平坦地。
- 三角州(河口部):川が海や湖に注ぎ込む直前に、微細な粘土やシルトが堆積してできた極めて標高の低い湿地帯。
氾濫平野の特徴は、何千回、何万回という過去の洪水によって土砂が均等に敷き詰められた結果、人間の目には高低差がほとんどない真っ平らな土地に見える点です。現在の日本における大都市やそのベッドタウンの多くが、この氾濫平野の上に広がっています。